その後の金融円滑化法

金融円滑化法が終了して3ヶ月経ちました。
今日は某金融機関でのその後のお話。



①結論としてはどうなのか?

特に何も変わりません。
とか言ったら怒られるのでしょうが、実情としてはそうなわけです。
対当局報告等の事務面も変わっていないですし、対顧客対応も今まで通りです。
まあ、法律自体は終了しましたが中身は金融検査マニュアルに落とし込まれて
いるわけなので、『時限立法』から『恒久指針』に変わっただけなんですね。
そういうわけなので金融機関としても
「法律終わったからすぐに返済もとに戻してね」
というわけにもいかないのですよ。


②円滑化法施行前からの変化は?

基本的に以前の記事で書いたように、従来からあったリスケに対し
「金融円滑化」という名前を付けただけの事ですからそんなに大した変化は
ないはずなのですが、ここで大きく変わってくるのが円滑化法施行以降
リスケの定義が明確化されたこと。
従来はリスケと認識されなかった保証付証貸の旧債決済融資等も
債務者によってはリスケとされた事、そしてそのリスケ対応について
法定報告が求められた事、この2点によってリスケ対応先が倍増。
担当者をはじめとして行員全員が報告漏れを恐れてグレーゾーンを
全て円滑化対応とする事案が発生。
(大小差はあれどおそらくどこの金融機関も同じはず)
それによって従来だましだまし正常先においてきた企業(通称格付6.5)が
次々と要注意先へとランクダウンしました。

③で、誰が得したの?
誰も得してません(キレ気味)
あえていうなれば銀行の自己査定の正常先と要注意先との線引きが
厳格になった事ぐらいですかね。
それが誰かの得になったか言えば言葉に詰まるところですが。
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by suzuka-silence-98 | 2013-07-03 22:51 | 金融